年次大会 conference

2019年度 第28回 年次大会

  • 会場:福岡大学(〒814-0180 福岡市城南区七隈8-19-1)
    • メイン会場:福岡大学附属中央図書館多目的ホール
  • 連絡先:大会準備事務局

8月26日(月)

11:00~12:30 運営委員会(中央図書館6F 大学院ゼミ室)
12:30~  受付(中央図書館1F 多目的ホール前)
12:30~13:20 シンポジウム打ち合わせ(中央図書館6F 大学院ゼミ室 )
14:00~17:20 公開シンポジウム(中央図書館1F 多目的ホール)
 

《テーマ》英国教育史研究の軌跡と展望~歴史を紐解く時間として~

進行:高妻紳二郎(福岡大学)、中村勝美(広島女学院大学)
※非会員の方もご参加いただけます(無料)

  1. 14:10~15:20  松塚俊三(福岡大学名誉教授)
    「イギリス労働者はなにをどのように学んだか、独自の文化―19~20世紀前半、学びの歴史性―」
  2. 15:30~16:40  香川せつ子(西九州大学)
    「フェミニスト・ヒストリーからジェンダー、トランスナショナル・ヒストリーへ─イギリス女性教育史研究半世紀のあゆみ─」
16:50~17:20 共同討議
18:00~20:00 懇親会(中央図書館1F「陽だまり」)

8月27日(火)

9:00~   受付(中央図書館1F 多目的ホール前)
9:20~11:40 自由研究発表(中央図書館1F 多目的ホール)
  司会:中島千惠(京都文教大学)、植田みどり(国立教育政策研究所)
  1. 9:20~9:50
    伊藤 駿(大阪大学大学院/日本学術振興会特別研究員
    「スコットランドにおける教育的ニーズ概念とその応答に関する研究」
  2.  9:50~10:20
    樋口 真須人(国立奈良工業高等専門学校)
    「CyberFirstと女性エンジニア養成―次世代サイバーセキュリティ人材育成プロジェクト―」
  3. 10:20~10:50
    菅原 雅枝(東京学芸大学国際教育センター)
    「EAL生徒支援をめぐる変化と課題―「パートナーシップティーチング」を軸に―」
  4. 10:50~11:20
    沖 清豪(早稲田大学
    「イギリスにおける大学入学者選抜制度改革の論理:機会の平等と公正性をめぐって」
11:20~11:40 全体討論
11:50~12:50 総会

《公開シンポジウムの趣旨》
テーマ 【英国教育史研究の軌跡と展望~歴史を紐解く時間として】

日本における英国教育研究は、近年の大きな教育改革の影響が随所にみられることを受け、研究者の興味関心は細分化しつつも研究知見が豊かに蓄積されてきている。ただ、細分化するが故に「ではのかみ」と称されるように、部分的あるいは断片的な紹介にとどまることもある。もちろん、今日の英国教育をめぐる急速な環境変動を追いつつその性質を的確に把握する必要があることは言うまでもないが、矢継ぎ早の改革が実行されており、それぞれの功罪を、短期間で緻密に事前事後検証することはもはや困難である。とは言え、政治・一般行政レベルはもとより日本の教育システムの企画・実施プロセスにおいて英国の類似システムが参照されることもこれまでも数多く、日本へ応用可能な施策やその実施状況を随時紹介することもまた私たちの責務である。
 かかる今日的状況のもと、歴史研究の成果が今後の教育を導く、欠陥を是正する、あるいは何らかの示唆を与え得るのかという視座に立てばそれはなかなか現実には困難ではあるが、歴史の延長線上に今日があり、それを「跡付ける」学術的な意義は極めて高いまま今日に至っていると思われる。英国の政治行政システムも長年の伝統を背景に有し、例え教育制度に関わる大規模な変革であっても、当の英国人(研究者)は泰然と臨んでいることに驚かされることもある。リーダーシップ研究や組織・カリキュラムマネジメント研究等が隆盛を誇る今日、歴史研究は英国本国においてもサッチャー改革の余波を受けて以来、財政抑制による制約もあり低調というべき状況にあった。日英教育学会でも久しく歴史研究をテーマとして取り上げていなかった状況に鑑みて、本大会では改めて英国教育史研究に光を当ててみたい。目まぐるしい変革が続き息つく暇もない今日であればこそ、英国の歴史的文脈に改めて触れることで私たち英国教育研究者の「目が肥える」機会になれば幸いである。
 そこで本大会は福岡大学で開催することもあり、英国史研究の重鎮である松塚俊三先生(福岡大学名誉教授)から英国教育史研究のだいご味を、そして香川せつ子会員(現在、西九州大学客員教授)から永年の女性教育史研究についてそれぞれ講話いただくことにしている。改革疲れも看取される現在からいったん歴史を遡り、英国教育史研究の意義を再度会員で共有し、特有の伝統を味わえるようなシンポジウムになればと思っている。

 〔シンポジスト〕

松塚俊三(福岡大学名誉教授) 
 イギリス近代史、民衆史、教育史をご専門とし、現在も九州歴史学科研究会、イギリス教育史研究会、九州西洋史学会等で精力的に活躍中。『19 世紀イギリスの民衆と政治文化』(2004)昭和堂、『歴史のなかの教師―近代イギリスの国家と民衆文化―』(2001)山川出版社、R・オルドリッチ『イギリスの教育―歴史との対話―』(安原義仁氏との共訳)(2001)玉川大学出版部等、多数の著書、翻訳書を刊行。


香川せつ子(西九州大学客員教授) 
 イギリス女性教育史、女性と高等教育、ジェンダー等の領域がご専門。『女性と高等教育-機会拡張と社会的相克』(香川せつ子, 河村貞枝共編著)(2008)昭和堂、「ケンブリッジ大学における女性科学者の系譜―19 世紀末から 20 世紀初頭にかけての時期を中心に―」(2015)西九州大学子ども学部紀要、「イギリスにおける教育史研究の潮流―ジェンダー、トランスナショナリズム、エージェンシー」/ジョイス・グッドマン著、香川せつ子、内山由理、中込さやか訳(2018)西九州大学子ども学部紀要等、多数。現在科研で「女子高等教育のトランスナショナルな交流とネットワーク構築に関する歴史的研究」を展開中。 

【交通アクセス】

画像をクリック↓

画像をクリック↓


《大会参加費》 3000円(一般会員)、1000円(学生会員)
《懇親会費》  3000円

【禁煙】館内は禁煙です。キャンパス内にある所定の喫煙所でお願いします。
【宿泊】各自でご手配をお願いいたします。
【昼食】両日ともに学食が開いておりますので、適宜ご利用ください。

 


2018年度 第27回 年次大会

日英教育学会第27回大会のご案内

●会場:実践女子大学渋谷キャンパス(〒150-8538 東京都渋谷区東1-1-49)
    メイン会場:602教室、会員控え室:60A教室 
●連絡先:大会準備事務局

8月27日(月) 10:00~11:30 運営委員会(60C教室)
   11:30~12:30 シンポジウム打ち合わせ(60B教室)
  12:30~  受付
  13:00~17:30 ■ 講演会&シンポジウム(公開)(602教室)
《テーマ》スタンダード化時代の教育リーダーシップ
※非会員の方もご参加いただけます(無料)
  18:00~20:00  懇親会(9階カフェテリア)
8月28日(火)  8:30~ 受付
   9:00~11:20 自由研究発表 司会:小口功(近畿大学)、片山勝茂(東京大学)
   9:00~9:30  清田夏代(実践女子大学)「新自由主義的文脈における学校リーダーシップに関する一考察」
   9:30~10:00  橋田慈子(日本学術振興会特別研究員)「学校理事の学習を基盤にしたインクルーシブな学校づくり―ロンドン・ランベス地区を事例に―
   10:00~10:30  樋口眞須人(奈良工業高等専門学校)「英国の中等教育における実験活動の新保証システム」
  10:30~11:00   伊東(青木)敬子(明治大学)「1970~80年代の伝統文学教育とコモン・リーダー」
   11:00~11:20 全体にわたる質疑応答,討論

 

《講演会.・公開シンポジウムの趣旨》
テーマ 【スタンダード化時代の教育リーダーシップ】

教育のスタンダード化は、グローバルな教育改革における一つのキーワードとして、先進諸国で一般的にみられるようになっている。他の公的領域の改革トレンドにも影響されながら形成されてきたこの潮流は、①テストによって測定される学習成果により大きな強調点を置く、②学校をビジネスのように運営させ、学校、及び/あるいは教師の成功と不成功を二項対立的に評価するような学校内部の民営化を推し進める、➂国の教育政策として、教材、学校改善のノウハウの売買、民間団体の学校運営への参画などを可能にするような外的な民営化、④教職の専門性をしかるべきデータの算出過程に置き換えるような脱専門職化など、様々な教育上の改革を含んでいる。
 こうした新しい環境の下で、改革の成否を分けるものとして着目されているのが校長のリーダーシップである。スタンダード化の改革は、校長を含む教育専門家の専門性を政策的に定義しなおすものであり、その充足感(well-being)、アイデンティティ、そして実践をも作り変えようとするものである。
 ゲストスピーカーであるマンチェスター大学のヘレン・ガンター教授には、学校リーダーシップに関する主流のディスコースがいかなるもので、それがイングランドあるいはヨーロッパでどのように構築されてきたものであるのかについて論じていただく。同時に、教育文化や国の政策との関係性の違いを踏まえて、日本や英国、その他の国における相違点などについて講演していただく。日本側パネリストには、東京大学の勝野正章氏、また、福岡市立東光中学校の前校長である元主浩一氏を迎え、日本における学校リーダーシップの特徴、また学校現場における校長のリーダーシップの可能性と課題などをめぐり、議論を深めていきたいと考える。(仲田康一)

〔基調講演〕

ヘレン・ガンター Prof Helen Gunter(マンチェスター大学教育学部教授)

教育政策分野を主な研究領域とし、教育リーダーシップについては『教育リーダーシップとハンナ・アレント(Educational Leadership and Hannah Arendt)』(Routledge)、『教育リーダーシップ–新自由主義時代の専門的実践を理論化する—(Educational Leadership : Theorising Professional Practice in Neoliberal Times)』(Routledge)などの著書がある。また、複数の国にまたがる教育リーダーシップ政策研究の比較研究を展開しており、『イングランドの教育におけるリーダーシップの民営化と香港およびアジア全域にわたる新自由主義の影響(Privatizing Leadership in Education in England and Neoliberal Influences in Hong Kong and Throughout Asia)』などの著書や、「バングラディシュの高等教育のリーダーの役割における女性(Women in leader roles within higher education in Bangladesh)」(Management in Education誌)のような論文など、同領域について多数の研究成果を有する。

 〔パネリスト〕

勝野正章(東京大学大学院教育学研究科教授)

 教育政策・教育行政分野を研究領域とし、昨年度から校長のリーダーシップの日本的特徴に関する科研費研究を行うなど、教育のリーダーシップについても研究を蓄積している。著書に、『教員評価の理念と政策: 日本とイギリス』(エイデル研究所)、『教育行政と学校経営』(放送大学教育振興会;小川正人氏と共著)、『日本における教員評価の政策と実践:パフォーマティヴィティは学校でいかに作用しているかTeacher evaluation policies and practices in Japan : how performativity works in schools』(Routledge)などがある。

  元主浩一(福岡市教育委員会福岡市教育センター巡回研究指導教員、元福岡市立東光中学校校長

 困難な社会的背景を抱える地域の中学校に教頭として赴任し、後年校長へと昇任。校長となってからは生徒指導に加え「学び合い」を中心とした学校全体の授業改善に取り組み、生徒の行動や情緒、さらには成績面において顕著な成果をあげ、全国的にも注目を集めてきた。校長職を定年退職後、福岡市教育委員会に所属し、校長としての経験や知見を学校現場に伝える活動に精力的に取り組んでいる。

〔司会〕

仲田康一(大東文化大学)

 〔コーディネーター〕

仲田康一(大東文化大学)/清田夏代(実践女子大学)

【交通アクセス】

◎ 渋谷駅《JR(山手線、埼京線、湘南新宿ライン)/東京メトロ(銀座線、半蔵門線、副都心線)、東急(東横線、田園都市線)、京王井の頭線 東口(東急南口)》から徒歩約10 分
◎ 表参道駅《東京メトロ(銀座線、半蔵門線、千代田線) B1出口から徒歩約12 分》

《大会参加費》 3000円(一般会員)、1000円(学生会員)
《懇親会費》  5000円

【禁煙】キャンパスは全面禁煙です。ご協力をお願いいたします。
【宿泊】各自でご手配をお願いいたします。
【昼食】夏季休暇中のため、学食、コンビニエンスストアは開いておりません。
【昼食】会場の周辺にはコンビニエンスストア、食事場所などが多数ありますので、そちらをご利用ください。